No.11989 母の乳癌について

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2016.12.06 Y 0 Comments

母(61歳)のことで相談させてください。平成28年9月1日、右胸全摘、腫瘍1.6センチ、リンパ転移なし。病理結果 ホルモン陽性、ハーツー陰性、ki67 48%。現在AC療法3回目投与から6日目。白血球数値低下のため、11月28日に注射。担当医からは、今後の治療方針としてAC療法終了後ホルモン療法と言われております。再発リスクを下げるため、ウィークリーパクリを追加する方法もあるとのことでした。抗がん剤の副作用や体力の低下等が気になるところなのですが、ウィークリーパクリの追加で再発リスクはどの程度下げられるでしょうか? またこのような状況で再発や転移の可能性は何%くらいになりますでしょうか? 母の前で担当医には聞きづらく…(大変心配性なため)、どうぞよろしくお願いいたします。

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2019.01.10 久保内 0 コメント

ホルモン(受容体)陽性、ハーツ―陰性、Ki67=48%とのこと、免疫染色結果から考えると、お母様の乳癌はLuminal B type だと思います。Luminal B typeへの(全身)治療は、ホルモン(内分泌)療法と抗がん剤(化学)療法が勧められています。1.6cmでリンパ節転移なしですので、StageⅠと考えられますが、StageⅠ全体では10年生存率90%ですが、Luminal B・StageⅠでは10数%減ってしまいます。(Ki67=48%ですのでもう少し悪いかもしれません)再発率が増加するのは、既に現時点でPETやCTや骨シンチでも発見できないミクロの転移が存在する可能性があるからで、そのミクロの転移を抗がん剤でやっつけられるかどうかにかかっています。しかし、どの抗がん剤が効くのか、何をどの位やったらよいのかは、どんな優秀な医師でもどんな立派な病院でも分かっていないのが現実です。単なる経験則なので、AC療法で良いとか、TC療法が良いとか、AC→Tが良いとか言われているのが現実です。(本当に効くか効かないかは、小生は術前化学療法でなければ分からないと思っています)さてお母様の場合は、アンスラサイクリン(A)とタキサン(T)のどちらが効くかわかりませんが、Ki67=48%と結構高いので、憂いのないようにパクリタキセルを追加されたほうが(あくまで小生の個人的意見ですが)良いかと思います。AC療法の副作用は脱毛・好中球減少・悪心嘔吐等よく知られたものですが、AC後のパクリテキセルはむしろその時期に発毛が始まり、好中球減少も悪心嘔吐もほとんど無く、その意味では結構ラクに過ごせます。ただし末梢神経障害(手足の先の痺れ→手先の細かい作業がしにくくなったり、躓きそうになったりします)が75%くらいの人に出現し、後半加速度的に重くなってきますので、それに対する治療を早めに開始するのが良いと思います。(文責 久保内)

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