度々お世話になり、このコーナーの先生方には12年間が、心より感謝しています。2年前乳癌が多発性肺転移し、最大5MMです。先月半年毎4回目の経過観察のCTは2年前と大きさの変化なし、血液検査異常なしでした。悪い結果の質問事項は2,3準備しておりましたが、慌てて、小さすぎて癌確定検査は不可能ですか?と主治医にお尋ねしましてたら、”無駄です!”とのお返事でした。私の様な患者さんはいらっしゃいますか?の質問に”時々いらっしゃいます.”と主治医。放射線科の先生は、癌でないのかもと仰いました。主治医に質問はできますが、予想外の結果で、2つしかお聞きできませんでした。Netで成長の遅い線癌がある。もしかして、癌でない他の影(炎症の治った跡?)のこともあるらしいにたどり着きましに。とても元気で、診察時以外は忘れて生活覚悟済みですが、次回主治医に質問すべき点をお教え頂ければ。助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
詳細な部分の情報が不足しているので間違えているかもしれませんが、この場合「多発肺転移」と決めてしまうのは危険だと思います。肺内の良性結節性病変を「多発肺転移の疑い」と言っているだけではないでしょうか? 乳癌術後の経過中に発生した肺内の結節性病変は、転移の疑いとするのは良いのですが、生検等施行して病理学的に診断されたか、治療の結果縮小するなどの証拠がなければ、転移と決め付けられません。もしそうだとすれば、確かに診断が決定されないまま数か月~数年の経過観察を強いられることもあります。転移かどうか診断するために、手術で肺の部分切除を受けたり、気管支鏡やCTガイドで採れるかどうかわからない生検を受けるのは、侵襲過大だと思います。だとすれば、転移では無い可能性も有ることを信じて、経過観察をお受けになるしかなさそうです。(文責 久保内)