初めて相談いたします。年齢は50歳です。術後6年経過しています。ステージ1で、温存療法。ホルモン感受性が5パーセント未満、悪性度が中程度(MIB20パーセント)ということで、放射線治療と抗がん剤(TC)をした後、ノルバティックス5年間服用しました。経過観察で、3カ月ごとにマンモとエコー、胸部CTと腹部エコーを交互にしております。また、毎回採決もしています。そこで、腫瘍マーカー5種類調べているのですが、BCA225のみ、以前は130程度だったものが、直近3回(H28年2月から12月)が、198、170、200と上昇しています。ほかのマーカーの値がかわらず、画像での変化はないので、病的な意味はないのではないかと言われていますが、とても心配です。これと時期を同じくして、閉経値だったホルモンE2が、5から73に上昇しています。プロゲステロンは0,07付近で、変わらずです。何かマーカーの値と関係があるのでしょうか。また、子宮内膜がとても厚いので、黄体ホルモンの薬を10日間飲んだ後、生理を起こしたのちに内膜の厚さを測るそうです。
ご相談は、
1) 腫瘍マーカーBCA225が上昇しているので、再発転移の可能性を探らなくてもいいのか。
2) ホルモン値の揺れはBCA225の値の上昇に関係あるか。
3) 10日間と限定でも、黄体ホルモン(デュファストン)の服用は、乳がん既往者にリスクはないのか。
ということです。どうぞよろしくお願いいたします。
1) Mailの内容から、BCA225が上昇した時に一度画像検査をして異常なしとなったと理解しています。それ以上転移の可能性を探る方法はありません。腫瘍マーカー検査は偽陰性、偽陽性があります。高いからといって必ず再発があるわけではなく、逆に低いからといって再発がないということではありません。ですから、現在の術後経過観察のガイドラインでは、定期的な腫瘍マーカー検査は推奨されていません。
2) BCA225についてはあまり詳しくないのですが、ホルモンの影響は受けないと思います。
3) 10日間程度使用であれば、リスクにはならないと思います。(文責 清水)